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■ 「不適正質問」７７社　昨年度の高校生就職試験　滋賀

2012. 7.27産経新聞

■受験全７９４社の９．７％で 　県教育委員会は、昨年度に卒業した県内の高校生が受験した就職試験の調査で、家族の構成や職業、愛読書、尊敬する人物など本人の能力に関係がなく、差別につながる恐れのある項目を聞く「不適正質問」を実施した企業が７７社あったと発表した。前年度より２社減少したが、生徒が受験した全７９４社の９・７％にあたる。 　調査は就職試験を受けた生徒延べ２５４９人を対象に行い、不適正質問は計９３件に上った。具体的な質問の内訳は、「家族の住所・住所略図」３６件▽「家族構成・状況」２１件▽「愛読書」１６件▽「家族の職業・学歴」１１件▽「尊敬する人物」９件−となった。 　県教委は、滋賀労働局などと連名で、採用試験を行うすべての企業に公正な選考を実施するよう働きかける方針。県教委人権教育課は「不適正質問は減少傾向にあるが、企業側の認識はまだ不十分。受験する生徒に対しても返答を控えるよう教育していきたい」としている。