マイダイアリー

　新しい学級も決まり、いよいよという気持ちです。どんなことが起こるかわかりませんが、前向きに子供とがんばっていこうと思います。ただ、その他の仕事も忙しくなりそうです。そういう不安との戦いもあります。同和教育から学び、自分を振り返り、自分を変えようとする同和教育。それを支えあえる仲間作り・・・とやりたいことはたくさんです。

　しんどさに負けずにひたすら生き抜いてきた生き方は美しい。自分の中に悲しみや悩みを持っている人は、それだけ豊かな人間をやっていける人。むしろ誇っていい生き方です。その生き方にこそ、人は学ぶ値打ちがあるんです。もしも、自分の中に嫌いな自分がいるのなら、人間変わろうと思ったら絶対変われる。変わろうと努力し始めた自分を好きになろう。
　これが最初の学活でのメッセージです。つまり自分をまず好きになること。今年のテーマは「素敵な自分探し」です。

　先日、何気なくいった言葉の差別性（女性蔑視につながる言葉）について指摘されました。言葉には敏感だと思ってた自分自身にとってショックでした。ちょうど調子に乗って話してた時だったんで、本性が出たのだと思います。でも、言ってもらうことで、自分の差別性に気づかせてもらってまたひとつ素敵な自分に近づけたんだなあと思ってます。その指摘していただいた方曰く、「人間は生まれつき闘争本能として同じ種族を食べて生きる動物だ」と言われました。だからこそ学習して、自分自身を振り返っていくことが人権について考えていくことなんだなあと思っています。

　新学期がはじまり、まず学級開きでいじめの資料を使い、話し合いをしました。そのあと、自分のこれまでと「だから、こんなクラスにしたい」ということをみんなで語り合いました。自分を振り返り、わずか数行でも単なる感想でなく、自分のことをしっかり見つめて語ってくれた言葉を聞いたとき、とっても嬉しかったですね。「（いじめを）やったかもしれない。いややってしまった。」だから、「何でも話せるクラスにしたい。」という男子がいました。何よりもこの気づきとそれを素直に出せることを大切にしていってほしいですね。

　ある女の子が班長に立候補しました。その子はある女の子のための班を作ろうという目的で立候補してきました。「去年から、みんなからよくからかわれてきた子なんです」と言って、その子にもこういう班を作ろうと思うんだけど・・・って相談したようです。そして、その子との話の中で「だから、この人が同じ班にいてくれたら・・・」ということで電話をしたそうです。何も言ってない担任でしたが、なんか嬉しかったですね。それにこういう人と人をつなごうということが班長の必要不可欠な要因なんですよね。

　こんなこと言うとしかられるかもしれませんが、現在、同和問題に関わる仕事をしていると言っても、連絡調整係りって感じでなんか忙しいだけって感じがします。けど、いろいろな人との出会いはあります。そして、つながってきているような気がします。人権考えていく上で、その一番の基本かもしれない、いや、一番大切なものかもしれない人とのつながり大切にしていきたいですね。

　今日は、解放会館で飲みながらいろいろな話をさせてもらいました。世間話の中にも、狭山事件の近況など現在同盟として取り組んでいることを聞かせてもらいました。その中で、本当にいろいろな会合に出て忙しさとがんばりを感じました。すべて、すてきな人になってほしいというたくさんの人への啓発のためです。