マイダイアリー

　おかげさまでホームページ開設１周年となりました。夏休みに入ってから、地元の地区の方と交流、同和教育に携わっている教員との交流がありました。普段は学校の仕事に追われ十分できない分、この夏休みを利用して、多くの出会いを作っていこうと思います。これからも、ホームページ上でもよろしくお願いします。

　数人の方より、ホームページ開設１周年おめでとうメールいただきました。ありがとうございます。よく人権学習で子供たちに「自分のできることは？」と問いかけます。しかし、私にとって、このホームページは自分にできること、訴えていくことよりも様々な人と出会い、思いを聞いて、自分を振り返ることのできたものだと思っています。時には、メールでいただいた思いを読んで、「こら、何をしているんだ」と自分で、自分自身をしかったこともありました。もう１年なんですね。

　同和問題を学習したいという生徒とともに、夏休み中に地区の方のお話を聞きに行きました。様々な思いと、どこに差別があるのかという差別を見抜く目の大切さを伝えていただきました。その中で、自らの差別問題との出会いを語ってくれた生徒がいました。普段はいつもニコニコしている生徒ですが、ハンディを持つ妹のことと、友達となかなか話せない妹のことを語ってくれました。とても強さを感じた聞き取り学習でした。

　高齢者疑似体験を生徒としてきました。歩きにくさ、動きにくさなど生活しにくさというものを体験してきました。生徒も初めてで、驚きとともに真剣に受け止めていました。こういう体験で、「自分はこうじゃなくてよかった」という感想は持つと思いますが、もうひとつ踏み込んで考えさせたいですね。ハード面とソフト面によって、歩きにくさや動きにくさを感じさせないようにできるということ。特にソフト面では自分のできることを自分で問い続けるよう指導者の問いかけが大切だと思います。そこまで考えてくれたと思います。

　本日終戦記念日です。最近の教科書問題、小泉首相の靖国神社参拝問題と昔のいやな日本を連想させてしまう問題が起きています。確かにあまりにも国を愛さない現状があります。しかし、自分の差別性を認めて解放される生き方につながっていくものです。だから、自分を好きになっていくのです。誰もが愛すべき日本にするために政治家の皆さんも考えてほしいですね。

　どのホームページからアクセスをいただいているかというアクセス解析（アクセス者の個人情報はわかりません）の中である掲示板から数件アクセスいたただいてます。そこは、まさに、心の病んでいる方の差別的な発言が見受けられます。掲示板の注意書きの中に、差別的発言は削除しますとは書いてあるのですが・・・しかし、その差別的発言の中に、（もしかすると馬鹿にする気持ちかもしれませんが）「このウェブマスターは真剣です」とこのホームページが紹介されていました。どういうつもりで書かれたのかわかりませんが、多少は読んでいただいたんでしょうか。「ちょっとでも読んでみるか」という気持ちになっていただいたらと思います。

　夏休み中ということもあり、時間が自由にやりくりできます。地区の中に出向いて学ぶということをよく言われますが、昔話などいろいろな話を聞く中で、差別というものが見えてきます。その差別が起こった背景を考えていく中で、こうだからでも仕方ないかなあとか意識の問題だで片付けてしまうと本質が見えなくなることもあります。学校でも、荒れる子が親がこうだから仕方ないと言ってしまうのでなく、そうなってしまわざる終えない社会構造（システムと意識）を見抜いていかないと本当の寄り添いはできないでしょうね。「がんばれ」という言葉って時には残酷なことがあるんですよね。

　同和教育の研修のため、ある身近な先生がこのホームページのコンテンツの一部を研修用として印刷してました。もうびっくりです。検索エンジンに登録していただいてますので、どこで見られているかわからないのですが、これまでいただくメール等では、県外の方がほとんどだったんです。今日は当然のことなのですが、不思議な驚きでした。