マイダイアリー

　いよいよ法切れです。同和教育から人権教育に移行しようとしてます。マイエッセイの中に私なりの考えを書いております。ご意見があればまた、人権メッセージにお願いいたします。ぜひとも、同和教育の「差別の現実から深く学ぶ」という原点を薄めていってほしくないと思います。うすっぺらい心がけだけの人権教育にならないためにも・・・それぞれの地域、学校で話し合ってみませんか？

　新しい学年を迎え、この時期になると生徒一人一人のことが頭をよぎります。どんな学級作ろうか？一緒に生徒が言葉に出さない本当のものにむけてがんばろうという気持ちです。その本当のものを掴み取るまでにもしかしたら時間がかかるかもしれません。生徒の本当のものが見えるために、まず、生徒へのかかわり。そして、生徒が本当のものを自分で見つけ語れる仲間作りを４月から大切にしていこうという決意です。

　また、原稿書きで忙しい春休みでした。やっと終わったって感じですけど、やはり学校のことが気になって、今ひとつ納得いかない原稿となってしまいました。あとは夏休み。どこかで全国の方とまた会えそうです。

　新しいクラスで数日すぎました。それぞれの子供の生活・要求を知って、それに寄り添える教師を目指そうと思います。その前の段階としての個人ノートです。これまで、子供をつなぐことを意識していたんですが、今年はあえて、もう一度、自分が子供とつながれるか原点にかえってみようと思います。

　立場上、いろんな場面で同和教育について話しをする機会があるんですが、その中でこのホームページで述べてきたこと、または、人権メッセージでいただいた熱い思いの一端を伝えさせてもらう場面があります。自分でいうのもなんですけど、これまで、自分の経験でしかなかったものがなんか幅が広がったような気がしますね。やっぱりこのページを通じて成長させてもらっているんですよね。

　人権メッセージに以前から書き込みいただいていた結婚差別に向き合う「うさこさん」からの書き込みがあります。今回どなたか紹介してもらえませんか？という書き込みがありましたので、同じ県でＨＰ上でつながりのある方にメールをお送りしました。すると、たくさんの書き込みいただきました。なんかひとごとと思われるかもしれませんが、「あったかいなあ」って改めて実感しました。反差別のつながりとでもいうのでしょうか、どんなに違う立場でも、どんなに違っても反差別というつながりはあったかく、時には厳しいものもありますが、必ず何かを返してくれます。もちろん、私もうさこさんには応援を続けていきます。私のできること、探しながら・・・それが私の生き方を見つめるものになるのですから・・・

　本当にあるかどうかわからない「世の中の偏見」があるからと言って、差別をしてしまう人っていうのはあります。私の知っている人もそうでした。それは、誰もが持っている弱い心だと思います。だからこそ、自分の素敵な生き方のために人権学習は大切ですよね。
　次に、「本当に親戚が部落出身者だからといって差別があるのか」ということですが、一つ目と同じように相手が弱い自分であったら、身元調査をして差別をしてしまうということも考えられます。これは一つ目と違って親戚までは、なかなか見つけづらいということと、違う理由にしてしまって表に出づらいのかもしれません。しかし、どっちにしろ、一つ目と同じではないでしょうか？つまり、一つ目がある限り、あるといえるのではないでしょうか？（「人権メッセージ」書き込みレスより）

　　確かに現実をしっかり見つめ、それを認めてどう生きていくかというのは必要なことだと思います。しかし、「差別」があることを認める社会でなく、「二つの文化を持つ豊かな人間」がいることを認める社会であってほしいですね。違う人間と出会うと人間関係が豊かになります。また、楽しいんですよね。それは、本で教えてもだめだと思うんですよね。だから、それを感じれる環境つくりと教育を大切にしていきたいと思います。
　水平社宣言にもこうあります。
「人の世の冷たさが、何んなに冷たいか、人間をいたわる事が何んであるかをよく知っている吾々は、心から人生の熱と光を願求礼賛するものである。」
　部落出身という立場だからこその素敵な生き方・感じ方を少しでもわかっていくことが、どんなに自分の人間性を豊かにしていくか？これを私は教師として伝えていきたいと思います。（「人権メッセージ」書き込みレスより）
　

　人権メッセージの書き込みされていた方からメールをいただきました。近くで相談できる相手ができたことの報告でした。相手はＨＰ上で私が知り合った方で素敵な方です。逆に、なんかまかせたみたいで申し訳ないところもありますが・・・また、部落差別との向かい方を伝えていただければ幸いです。私もしっかり応援します。