マイダイアリー

　今年の全同教では、前日に公開授業があり、以前から行ってみたかった夜間中学校に行ってきました。様々な立場の人が様々な生い立ちを持ち、教科の学習を通じて文字を学び、最終的には自らの生き方を探っていました。文字を取り戻すことにより、自分を取り戻し、今の自分に誇りを持ち頑張る姿がとても強くあったかく感じました。授業参観させてもらっている私に「こうやって書くんだよね」と聞いてきてもらって、それにこたえるように話しをすることもできました。私たち参観者は、涙が出るくらい感動しながら参観させてもらったのですが、夜間中学の先生は、「この前勉強したでしょ」とあたたかくも厳しく指導されているんですよね。やはり、それだけのつながりがあるんですよね。ただ感動していた自分が恥ずかしくなりました。

　人権弁論で勉強を頑張ってほしいと伝えてもらい、勉強を頑張ると決意した子が今違う班でも一生懸命取り組んでいます。終わりの会でも他の班から掃除をもっとまじめにしてほしいと言われ、班でどうやったらみんなで掃除に取り組めるのか話し合いをしていました。その子はすぐ違う人の話にすりかえようとするのですが、班の人たちはそれは違うだろうと指摘し笑顔の中で言い合っています。

　終わりの会で「チャイム席と掃除の取り組みの話し合い」をしています。少し前まではただ「○○はできている。○○はできていない。」だけで終わっていた終わりの会が、他の班から話し合いがもっとできるために・・・くわしく指摘をしてくれ、「○○について話し合いをしてほしい。」となると・・・班の中で「もっとちゃんとしないと！」「するって言ってたのにしてない！」と言い合えるようになってきています。そして・・・「班全体で守るために・・・それぞれの人のできることは？」と深く考えるようになってきています。そして・・・「逆に他の班は、できているかどうかもっと詳しく見て！」と要望として出てくるようになってきています。

　ある人と人権学習の様子など自分の思いを伝えながら話していると・・・「先生みたいに、同和教育について楽しそうに話しをする人っていいですね。」って言われました。人権学習で生徒の変わる姿を見ていると本当に楽しいんですよね。でも改めてこう言われると、私が人権学習をしているとき、生徒にもそう伝わっているのかなってうれしいですね。

　最近差別につながる投稿が多くあります。ですから書き込みは制限させてもらっていますことをご理解下さい。「人権メッセージ」など閲覧は自由にできますが、書き込みに関しては管理者を通して行わせてもらっています。書き込みのできないものに関しては、メールでのご投稿をお願いいたします。
　
　インターネットでは、匿名性があります。それゆえに、誰でも人に役立つ情報を公開できるものですが、逆に人を惑わすような情報や人を傷つけたり差別につながる情報も流すこともできます。誰にもあったかく強い部分と醜い弱い部分があります。そんな自分と向き合い醜い自分と戦うのが人権学習なのです。普段なら様々な人に支えられ「あったかく強い自分」を出そうと頑張るものです。しかし、このネットの匿名という性格上、醜い自分を出してしまうこともあります。だから今の人間らしさが出てきます。ぜひ、2005年には、ネットで出てくる人間らしさが強くあったかいものであることを祈っています。そのためにこのページが少しでも役に立てばと思います。