全体人権学習のあと、「話したい人は集まって。」と言うと・・・何人かがはちきれんばかりの笑顔でやって来てくれました。「どうだった？」と聞くと、しゃべった感想やら言い足りなかったことやら言いたい放題。立ち上がった人は絶対何かが変わったはずです。立ち上がった人は立ち続けていってほしい。他の人にうらやましがられるように、立ち続けるステキな生き方を見せ続けてやってほしい。

　人権学習で自らを語る子どもたちと無性につながりたい・・・それは、がんばる宣言を応援したい気持ちと私もがんばるぞって元気をもらえたからです。今在日コリアンの子と少しずつ話をしています。それが楽しくて仕方ありません。

　在日コリアンのある方のお宅に伺いました。結構いろんな話をしているとイデオロギーの違いなどでこちらの思ったことも言えなかったりする方もいるんですが、その方にはいろんな素朴な疑問や「それは違うと思うけど・・・」というようなことが気兼ねなく言えるんですよね。その方は北も南もなく、在日という立場でみんなで頑張りたいという主張を持った方でした。それぞれが他の人の思いや意見も受け入れながら話し合えたら時間がかかっても見えてくるものがあるのもかもしれません。

　以前同和地区を有する学校に勤務され、ムラの人たちとの濃い出会いを経験した人が同和地区を有しない学校に勤め、もがいている姿をよく見かけますし、そんな相談も受けたりします。しかし、もがいてもがいて・・・新天地で同和教育のぬくもりを伝えようと必死になっている姿を見ると「がんばれ」と思い「がんばるぞ」と思わされます。

　以前学校では、学力をつけると言って受験戦争をあおっていた反省から、学力という言葉をあまり使いたがらない時期がありました。しかし、最近学力の低下が話題になり、中央も学力をつけるために統一テストを計画しているということも聞きます。同和教育で常に言われ続けてきた進路保障。ひとりひとりの子どもに学力を・・・であり、比べられる学力に戻らないようにしないといけませんね。