先日は、中学校３年生を対象に講演をさせてもらう機会をもらいました。自分の生い立ち、出会った生徒の思いと生きざま、そして、荒れている子どもたちの心からの解放のために仲間とつながるんだということ、そして、しんどさに負けずに向き合ってステキな生きかたを伝えようとしました。講演中に、化粧顔の女の子が見えました。しかし、その子が真剣なまなざしを送ってくれました。私の話と重なる部分があったのかもしれません。その子の真剣な目はとっても美しかったです。感想文を届けていただけるそうで、楽しみにしています。

　ある保育園での公開保育を参観に行かせてもらい、最後に園の先生からお話を聞きました。そこでは、「無償の愛」ということをキーワードに話されました。「ほめてもらうために、人にするのではない。」「子どもが何か人のためにした時、自分をほめてほしいと目で合図を出す子どもがいる。しかし、それはあたりまえなんだという気持ちを伝えるために、すぐにはほめないようにしている。時間がたってからほめるのだ。」

　定時制の学校を追っていったドキュメントのテレビ番組で学校の役割について考えさせられました。ゲストの人が社会に通用するように厳しくするのが学校か、居場所を作るためにまずは受け入れるのが学校か？どちらも正解で答えはないと言われていた。
　最後にテレビがこう伝えてくれた・・・「これが学校だろうか？先生はもうすこし毅然とした態度で。という批判もある。しかし、居場所を失った子どもたちの居場所にこだわった学校だからこそ、卒業で子どもたちが変わったんだ。」
　同じように、私の経験から言えること・・・厳しさでは人は変わらない、人を変えるのはぬくもり・・・同和教育にこだわった、子どもたちとの実践から学んだことでもあります。

　人権メッセージに結婚のご報告をいただきました。以前より「頑張るメッセージ」や差別に負けそうな人への「頑張れメッセージ」をいただいていました。私も含めたくさんの元気を分け与えてくれていた「はな」さんがめでたくゴールです。

　差別って人と人をけんかさせるものです。けなす人、けなされる人が作られていきます。そんな醜い差別の心は誰の心にも生まれてしまう可能性があるんですよね。そんな弱い自分の心との戦いのために人とつながっていくんですよね。だって、差別は人を分断させるもの・・・ということは、差別の一番の敵は、人がつながることですから。
　はなさんは、彼氏、彼氏の家族としっかりつながり、そして、はなさんのご両親も味方につけ、しっかりつながっていかれました。まさに、こうすれば差別がなくなるんだと証明していただいたのです。はなさんの書かれている・・・「彼も両親も排除しない本当の生き方見つけられました。」という言葉・・・私もそんなステキな生き方のために学び続けていきたい、子どもや仲間とともにそんなステキな生き方をめざしてつながっていきたいと・・・本当に勇気付けられました。本当におめでとうございます。

　中学３年生への講演後の感想を届けていただきました。「ねむかったけど、まじめに聞いてしまった。」という書き出しで自分の思いを伝えてくれた感想がなぜかとてもうれしかったです。子どもたちは、私の話をこう受け取ったんだとうれしい反面、振り返ることができました。近いうちに、生徒たちの感想をまとめて紹介できたらと思います。