子どもたちがいい顔をして修学旅行を迎えました。多くの生徒が二日目の班別自主行動では、疲れてきます。そんなとき、本性（？）が現れます。自分に余裕のあるとき、人に優しくなれたのに、自分がいっぱいいっぱいになってくると、人へ厳しくなります。そんなとき、誰もが加差別者へとなる可能性があります。だから、自分と向き合う人権学習が必要なのです。そして、そんなときの自分を見つめさせてくれる人権学習でつくった仲間が必要なのです。

　修学旅行が終わって、学んだことやこれからどんなクラスにしていきたいか？書いてもらいました。その中には、私が伝えていたことの一部も子どもたちの中から出てきたことがうれしかったですね。

・この修学旅行で学んだことを、これからずっと生かしていきたいと思った。また、修学旅行は、遊ぶためじゃなく「１５年戦争」のことも学びました。それからは、ただの「遊ぶ」じゃなくて、みんなの絆をもっと深めるためにみんなと楽しもうと思った。クラス全体で絆を深めることができたと思います。
・必ず誰かどこかで失敗することがあるけど、それをどう気遣い、どう励ますか、考えていけるクラスにしたい。

　修学旅行の感想で自分を振り返る子どもたちもたくさんいます。４月の学級開きで伝えたことです・・・
・私は今回の修学旅行は、すべて本当に楽しかったですが、この気持ちをクラスのみんな全員が思っているのかわかりません。もしかしたら個人の楽しみでしていた行動もあったかと思います。なので、これからは周りを見て行動し、何かのことで全員が同じ気持ちになれるようにしていきたいと思います。
・私は普段からいろいろなことに関して自信をなくてし、マイナス思考に走ってしまいます。「あぁ、これは無理だ」「めんどくさい」などとやる気をなくします。今回の修学旅行で、仲間の大切さと集団でまとまって行動することを今までよりさらに経験し、これからの自分にとても必要なことを学べたので、中学校生活最後の学年として自信を持っていきたい。

　最後にやっぱり一番うれしいのは、修学旅行で生徒たちが考えたことや決めたことが達成できたよって伝えてくれた子どもがいたこと・・・
・修学旅行ではクラス別・班別行動も全員で楽しめたのでよかったと思います。スローガンのつながろう笑顔と絆も達成できたんじゃないかなと思います。３日間の修学旅行で学んだことを普段の生活でも生かしていこうと思います。これから、クラスや班がもっと笑顔であふれて、困った時は助け合えるクラス、班になりたいです。

　マラソン大会があり、運動のあまり得意でない子どもたちが「うちのクラスは、最下位だよ」と言っていました。確かに、文化部の多いクラスですから。そんなとき、ある子が「結果より心だよ」と言ってくれました。負け惜しみに聞こえるかもしれませんけど、そう言うことによって、それが本当になっていくんです。そして、最後には、結果ばかり求めるほうがおかしいって本当に感じてきたりします。