４月になり新しい学年となります。卒業生に「３月３１日までは、まだ中学生だから。」と春休み羽目を外さないようにと、よく言っていましたが、それも今日で終わりです。なんか巣立っていくうれしさと寂しさを感じる日です。

　この４月の人事異動で学校を変わりました。同和地区にルーツのある地域を有する学校です。地域によって様々な違いがありますが、コテコテの同和教育を大切にしていた地域です。懐かしく感じ、これまで自分の経験したことを出していきたいと期待がいっぱいです。

　以前同和地区にルーツを持つ保護者が「先生が、生徒から学びたい。」と言ったことに対して「先生、生徒と一緒に勉強してもらっては困ります。生徒を指導してほしい。」と言われたことを思いだします。
　つながっていくことでしか差別解消へと近づかないのに・・・個人主義である現代社会の中、つながりあっていくことの重要性は学習し続けていかないとすぐになくなってしまいます。現代社会どこでもそうであるように、今の同和地区の中でそんな学習がなくなってきているのです。
　「先生たちが指導しなかったからだよ」と。あの当時の保護者の声が聞こえてきそうです。

　学年全体でいじめてしまう子の背景や思いを伝えることで分かり合えることへ向かえるという内容のビデオを視聴しました。そこで、何人かの生徒が感想を伝え、そして、各クラスでどんな学級や学年集団にしていきたいか伝えあいました。伝えることこそがいい雰囲気を作っていくことを実感した時間でした。

　小学校の時荒れていた子どもたちが中学校で頑張ろうとしています。中学校のメリットは、教科担任制や部活など様々な先生がかかわることができることです。小学校時は担任との相性などで１年間が決まることもあります。小学校での教科担任制を検討すべきかもしれません。そのためには、金銭的、人的支援が必要不可欠です。