独裁にならない、つまり、誰もアドバイスもできない、アドバイスしたとしてもその人が攻撃される悪循環になってしまう・・・。もしかしたら誰でもそうなりうる、あえて弱さと言いたい人間の醜さをもっているのです。だから、そういう人を生み出さないためのシステムづくりが大切です。
　議論できる場の確保、独裁者に対して責任を回避して非難できる、または、立場を追い詰めるシステムです。日本であれば、多様な政党がいる国会であり、選挙です。近年は民主主義の弊害もありますが・・・。

　戦争の恐ろしさを感じます。弱者は女性、高齢者、子どもと言われますが、今回は武力を持たない者、つまり、民間人全員が弱者となっています。武器を持つ攻撃する者が人間性を失い、弱者が大量虐殺されていくのです。人間はそこまで残虐になれるのかと恐ろしくなるくらいです。戦争は、人間性を失わせる最大の人権侵害です。

　ウクライナ侵攻のなかで危機にさらされているのは「白人のウクライナ人」ばかりではなく、ウクライナ在住の有色人種や外国人、とりわけアフリカ系やムスリムは、場合によっては白人より高いリスクにさらされているようです。
　彼らはウクライナを離れることさえ難しいのです。ロシア軍による侵攻が始まった直後の２月末から、ウクライナからの脱出を目指す人々が隣国ポーランドなどとの国境に押し寄せたが、白人のウクライナ人（軍務を課された成人男性を除く）が問題なく逃れられた一方、アフリカ系や中東系の多くは引き戻されたようです。
　その多くは留学生や移民労働者ですが、なかにはウクライナ市民権をもつ者も含まれるとみられます。SNSにはウクライナ兵が白人を優先して国際列車に乗せ、アフリカ系をはじめとする有色人種は力づくで押し戻されるシーンがありました。
　西アフリカ、ギニアからの留学生はある取材に対して、ウクライナ西部リビウの駅でウクライナ兵に押し戻されたと証言し、「白人は問題なく通過しているのに、黒人はダメだと兵士は言うんだ」と不満を口にした証言もあります。

　環境の変化はいい意味でも、悪い意味でもものすごい力があります。
　４月になり新しい環境で頑張る気持ちの人もいれば、逆に不安でいっぱいの人もいます。大きな変化を大変（たいへん）ともいいます。大変の後ろには・・・大変な失敗、大変な被害・・・というようにマイナスな意味が続きます。しかし、人は人間関係の中で生きています。新しい変化の中で新しいつながりを作り、そして、新しい自分を作っていく・・・そんな素敵な変化である変身（へんしん）を期待したいですね。

　いつまでたっても戦争が止まりそうにありません。ある方がおっしゃっていました。今の小学校○年生は、生まれたとき東日本大震災の津波のシーンをテレビで見て育っているから、荒れやすい傾向にあると。今もテレビでは戦争のシーンが流れています。もしそうなら、このシーンを見ている子どもたちは安心を感じず、心が荒れるのでしょうか？私たち大人もドキドキ落ち着かないので、子どもへの影響は少なからずあるのでしょう。