コロナウイルスが５類となり、感染症での差別や分断は見えなくなってきているようです。しかし、先日は山形県で熱中症で中学生がなくなる悲しい知らせがありました。そこで、日本全国で熱中症についてのマニュアルの再確認をしているでしょう。何より命が一番大切です。マニュアルやルールを周りは決めていきますが、本当は、子どもが自分の命は自分で守る、危機を察知して、回避する力をつけることが大切です。そういう発想の転換を図らないと、すべて禁止の学校教育になります。
　自分の人権は自分で守る、いやなことや困ったことを自分で伝えることのできる力を育てていけば、自分たちの力でいじめもなくしていくことができるはずです。「人権（同和教育）のページ」開設から２３年。これからも当ＨＰをよろしくお願いします。

　暑い夏が続いています。部活動は午前中のみとした学校もあるし、思い切ってやめる決断をした学校もあります。
　一方で夏の甲子園が始まっています。今年からクーリングタイムとして試合途中１０分間の時間がとってありますが、どうでしょう。やはり甲子園神話なのか、どうしてもこの暑い夏に甲子園で野球をするということが感動を生むんだということが大前提のような気がします。マスコミの宣伝により甲子園神話が作り上げられ、それを一生懸命守ろうしているようにしか見えません。今だけでなく、何年か後の子どもたちを大切にする意味でゼロベースで考える時期ではないでしょうか。

　「戦争はなくなるか」終戦の日８月１５日を前にして今日の報道番組「サンデーモーニング」でこんな問いがありました。
　あるゲストは、政治、宗教、民族などで起こりうるがそれを抑止する最後の砦は言論の自由であると言われました。差別や人権侵害も人の弱さや違いや立場を知らないことで起こりますが、同じように、そこに「それはおかしいのではないか？」と声をあげることができるかどうかが大切です。そんな声が上がれば、対話と学習が生まれます。
　思ったこと、感じたことが言えること、それを聞けることが大切ですね。

　戦争をなくすために・・・。戦争をしないために、「これはおかしいのではないか？」という言葉が出せないのはなぜ？と考えていく方が現実的なのかもしれません。ここで「おかしい」と言えばよかったのにと思うことはあります。では、なぜ歴史上多くの人は言えなかったのでしょうか？
　自分の立場上言えないのかもしれません。つまり、言ったら自分が不利益を被るかもしれないかもしれません。誰かがそういうシステムを作っていたからでしょう？でも、誰かがそういうシステムを作ろうとしていた時、言えなかったのも自分です。
　言いたいことが言えない環境や組織ができそうな時に「あれ？」って思う自分でありたいですね。

　「スポーツマンらしく、高校生らしく、『らしく』ってなんでしょうかね!? 丸刈りはらしく？ 時代は常に変化する。大人の考える・・・らしく？」スポーツによっては、高校生らしくがなくなっているスポーツもある気がします。私のような年を取ったものは、「この格好はなに？失礼だなぁ」とも感じます。でも高校野球のように昔ながらのものを守ろうとしている人達との対立を見ると、時代は変化しているのに、・・・らしくはもう時代遅れだとも感じます。
　時代は変化しています。私たち年を取ったものが時代の変化を意図的に感じていかないといけないでしょうね。