読者とのメール交換から(妹の結婚に際して)

突然のメールですいません。

実は私の妹の交際相手が突然、妹に同和出身者だと言う事を告げられたそうです。そして妹より私に同和に関する説明を問われたのですがどのような差別を受けているのかまた、なぜ差別を受けるようになったのかが全く私には知らないのでHPを閲覧させて頂きましたが、正直具体的な差別やなぜそうなったかなど良く理解できませんでしたのでもし、差支えがないようでしたら詳しい説明を聞きたいのですが・・・

私は32歳になるのですが 今の時代日本でそのような差別があることを知り愕然としました。学校でもそのような教育を受けた記憶も無かったので・・・突然の失礼なメールご勘弁ください。

 

さて、ご質問の件ですが、江戸時代に制度としてできた部落差別(ある特定の地域にすむ人を差別させることによって農民に自分より身分の低い人がいるから働けという政策)ですが、明治時代になくそうという法律が出されました。しかしその後のほうが、差別がひどくなったのです。ですから、民衆の差別意識を江戸幕府が利用していたに過ぎないということがわかります。私たち(部落の人も含めて)の心の問題なのです。ですが、同和教育により、差別は表面的にはなくなってきています。

しかし、世の中にまだ、部落に対する偏見があります。差別発言や落書きなどまだあります。誰も差別はいけないことはわかっています。けど、結婚となると、近所付き合いができなくなるとか、弟妹の結婚に影響するなど自分は差別をしないけど、回りがうるさいので・・・という理由で今でも差別は多く起きています。実際、私の教え子も現在苦しめられています。

ですから、同和教育の目的は、差別をしませんでなくおかしいことにおかしいと言える強い自分作りだと思います。だから、周りの人がなんかあったとき、一緒に戦ってあげるという意識があれば、結婚という最大の幸せをとんでもない差別というものに奪われることないと思います。差別というものは立場の違う「部落の人」からも「部落外の人」からも幸せを奪ってしまうのです。憎むのは、人でなく差別自体です。だから、差別をしてしまう弱い人を差別をしない側にもっていってあげましょう。それが、すべての幸せに通じると思います。

ぜひ、正しく学習してそういう強いお兄さんであってほしいと思います。そして、差別をしてしまう人を差別を許さない側にもっていってあげてほしいです。

初めての方に勝手なことを書いたことをお許しください。また、言いたいことがうまく表現できなかったところもあると思います。申し訳ありませんでした。 

 

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