僕は、小学校の頃、むかついたとき人に「死ね」とひどいことを言ったこともありました。中学校でも人権学習の時間になると、「めんどうだな」という気持ちもありました。けど、人権作文を書く時、みんな真剣で「自分も真剣に思うことを書こう」と、変えていきたい昔の自分を書きました。

　僕の作文は、学級代表として、学年でも読む機会をもらいました。すごく緊張したけど、みんなの表情や返してくれる言葉でみんな「昔の自分」をわかってくれホッとしたのを覚えています。そして、この仲間の中なら、自分を変えていける、変えたいと思いました。

　あるとき、人権学習をしているにもかかわらず、人の悪口が書いてある落書きがありました。そのとき、人権学習ってなんのためにするだろうと思いました。

　僕は、真剣に聞いて思いを返してくれた仲間たちから人権学習は、自分を変えるためのものだと教えてもらった気がします。イライラしたときとか、悪いことを思ってしまう弱い心に勝っていきたいです。そのために、自分から真剣に人権学習を取り組もうと思います。そして、仲間を作って、みんなでいじめや差別をなくしていきたいです。これが今の自分です。