＜居場所＞

日本には、日本人しかいないのです。
それ以外の者は、すべて部外者、よそ者に過ぎません。
アメリカ人もフランス人も、在日も障害者も部落もすべてよそ者なのです。

自分たち朝鮮人は、日本人と異なる部外者に過ぎないのです。
繰り返しますが、日本には、日本人しかいないのです。
考え方も、生き方も、付き合い方も、だれもこの範囲を超えることはありません。
そうである限り安全だし、自分も周りと同じと思い安心する。
そのほうが楽だし、居心地がとても良いのです。

こうした閉鎖的な意識が、
今の日本の、閉塞した状況を作り出した原因と言えないでしょうか？
またそうである限り、世界から眺めた日本は、よそ者であり続けるとおもうのです。

自分は、他人とどこか違うところがあっても良いのではないでしょうか。
けっして他人と比べられることのない、くらべることが出来ない。
世界中でたった一人、自分にしかないもの。
そうした何かがあって良いと思います。
また、そうした個性的で異質な感覚が強く求められていると思うのです。
時代の、「ニーズ」と言っても良いかも知れません。

必要なのは、今の日本に欠けているもの。
自己の再発見であり、創造ではないでしょうか？