同和問題をひとごとのように考えていた人、自分には関係ない考えていた人、はたして本当にそうでしょうか。この問題といつどこで出会うかわかりません。その時、あなた自身どのような態度が取れるのでしょう？差別という悪魔の前で、私たちは、差別する側もされる側も同じ被害者です。誰が差別されるかわからない世の中を変えてみませんか？そういう生き方してみませんか？
　自分にはどんな課題があるのか考えてみて下さい。そうすることによって、少しずつ自分が変わっていけるのではないでしょうか。きっと、今の自分より素敵に・・・

また、誰もが偏見を持って生まれるわけではありません。世の中に偏見があったり、それに、負ける弱い心をもっているために、上手に寝た子を起こさないと、とんでもない生き方をしてしまうことがあります。それって自分にとって不幸ですよね。

一つ詩を紹介します。

人の値打ち
　　　　　　　　　　　　江口いと

いつかもんぺをはいて
バスに乗ったら
隣座席の人は私を
おばさんと呼んだ
戦時中よくはいたこの活動的なものを
どうやらこの人は年寄りの
着物と思ってるらしい

よそ行きの着物に羽織を着て
汽車に乗ったら
人は私を奥さんと呼んだ
どうやら人の値打ちは
着物で決まるらしい

講演がある
何々大学の先生だといえば
内容が悪くとも
人々は耳をすませて聴き
良かったと言う
どうやら人の値打ちは
肩書きで決まるらしい

名もない人の講演には
人々はそわそわとして帰りを急ぐ
どうやら人の値打ちは
学歴で決まるらしい

立派な家の娘さんが
部落にお嫁に来る
でも生まれた子供はやっぱり
部落の子だといわれる
どうやら人の値打ちは
生まれたところによって決まるらしい 

人々はいつの日
このあやまちに気付くであろうか